
マイガーデン99号で特集中の福島県三島町の生活工芸館より、暮らしに息づく手しごと品をご紹介いたします。
雪深い奥会津の地で、農作業のない冬場の手仕事として古くから受け継がれてきた三島町の編み組細工。長い時間をかけて手しごとの技が受け継がれ、平成15年には、山ブドウ、ヒロロ、マタタビの三種類を使った編み組細工が伝統工芸品に指定されました。


これらのものづくりの拠点となる三島町の生活工芸館では、毎年6月に「ふるさと会津工人まつり」を開催し、全国から多くのファンが集います。作り手と使い手が直接ふれあえる場で、一つ一つ丁寧に作られた品々を手に取りながらものづくりの話が弾む和やかなイベントです。
編集部では、水キレの良さとしなやかな手ざわりで使い心地のよいマタタビで編んだ笊をセレクトして皆様にご紹介いたします。
猫が好むことで知られるマタタビですが、収穫期は10月下旬から1カ月余りのみ。収穫後、切り口を1週間程度水につけ、日陰に干して保管すること約1年を経て、ようやく加工がスタートします。黒い皮を剥ぐと、美しい白さの粘りあるヒゴになります。このヒゴを熟練の職人さんが丁寧に編み上げ、さらにそれを「寒晒し」することで強度が増します。マタタビは、使い込むにつれ、色が飴色に代わり、風合いが出るのもお楽しみです。

サイズや形状の種類が豊富な笊の中から、米研ぎ笊を使ってみました。

伝統の技と自然素材のぬくもりあるマタタビざるを、日々の暮らしにぜひご愛用ください。
この商品はマルモ出版ネットショッピングからご購入いただけます。また、上町まるものがたりでも販売しております。
自然の素材で作っており、また一点一点手づくりのため、多少のサイズ、色、歪みのバラつきなど、ご了承ください。
雑誌「My GARDEN」No.99で、「福島を元気に」のテーマで連載特集しています。今回は福島県三島町の桐の里の歴史、三島町の生活工芸館についてもご紹介しています。
お米を研いでみると、竹製のざるに比べてかなりやわらかく手馴染みの良さに驚きます。とぎ汁がサーっと気持ちよく抜け、お米の水切りに手間がかかりません。また、水切りしたお米を炊飯器に移す時も、目詰まりすることなくパッとできます。やわらかいので、お米を痛めることもほとんどありません。
数カ月使い続けてみて、飴色になり始めており艶も出てきて、手放せないキッチンツールのひとつになっています。